寅さん鉛筆を売る

つい先日男はつらいよの記事を書いた通り、ちょこちょこっとYou Tubeで動画も見たりした、特に何も考えず適当に検索をかけたら寅さんが鉛筆を売る動画が出てきたのだが、実によく出来ていたから感想を書く。今さっき”寅さん 鉛筆を売る”で検索をかけたらオレ同様に感想を書いている記事がたくさん出てきたので、有名なシーンらしい。

寅さんは既に頭に中にどうやって相手を説得するか、説明するかストーリーが出来てたんだろうね。話の展開は面白くて良く出来ているの一言だが、とにかくこれを考えた山田洋次は凄い。長いセリフをよどみなくしかも自然に演じきる渥美清も天才だと思うけど。

ネットの記事をいくつか見たところによると当該作品は”1994年男はつらいよ 拝啓 車寅次郎様”らしい。
せっかくだからオフィシャルサイトらしきもののリンクも貼っておく。

監督・スタッフ|松竹映画『男はつらいよ』公式サイト_ 松竹株式会社

1994年といえば筆記用具はシャープペンやボールペン等ペンの時代で鉛筆なんて小学校低学年以外では使わないだろう。また1994年ということはWindows95の時代でも有り社会が手書きからコンピューター入力に大きく移行している時代でもある。

鉛筆を必要としない時代にどうやって鉛筆を売るか

これは寅さんのセールス力があったから出来た面もあるのだが、鉛筆からペンやコンピューターへの移行時期だったからこそ出来た面もある。つまり移行と期間ということは、この時に多くの鉛筆体験者がいて、彼らのノスタルジックに語りかけてセールスに成功したわけだ。恐らくスタートからペンやスマホ、コンピューター入力の現代っ子にはこのシーンを理解は出来ても実感することは不可能だと思う。

売る側が鉛筆を買ってくれと言ったところで客は必要のない鉛筆を買うわけがない

寅さんは握った鉛筆を見つめ鉛筆との思い出を語りだす

客も鉛筆の経験があるから思い出話に共感できる

思い出話は続く、客の共感レベルは上昇を続ける

上昇がピークに達したところで寅さんは客に鉛筆を渡す

客は鉛筆を手に取る

鉛筆の感触とともに昔の思い出も蘇る

気づけば客はお金を握っていた

ざっくりこんな流れなんだけど、寅さんの演技も相まって実によく出来た名シーンでした。

セールスの基本やテクニックと言えばそうなんだけど、これを上手く映画に織り込んだのは流石

これはあくまで一例なんだけど、大学教授に恋について説いたり名シーンが多くて、多少物心のついた大人こそ男はつらいよというのは価値や重みの分かるいい映画だと思ったわけです。

時間があったら各作品しっかり見たいよね、時間があればだけど。

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