エースコンバット6製作者の気持ちは分かる気もするが陳腐なストーリー

生き別れた母娘と、怪我をした軍人がムービーシーンの中心ということもあり、プレイヤーである主人公の存在を忘れてしまうストーリーだった、もちろん同じ様に感じたプレイヤーは結構いたようで、レビューコメントには同じような内容の発言をいくつか目にした。

このことからストーリーが良く出来ていたとは言えないAC6であるが、マシンのリアリティを追求する乗り物ゲームにストーリーは期待しないのが私の考えなので、出来不出来については特に気にしていない。とはいえAC6の名誉の為に言っておくと、Forzaやクルーのような同じ乗り物ゲームに比べると圧倒的に時間と労力のかかったストーリーであることは補足しておく。

割り切りがたや効率主義の欧米のゲームと違って、シミュレーションゲームや乗り物ゲームであれば期待されないであろうストーリーにまで力を注いだ努力作であった、さすがバンナム、歴史ある大手ゲームメーカーと言ったところである。

本題に入るが名前も当然のごとくアルファベットだからとにかく頭に入ってこない。歳を取ると働き先でも何かの集まりでも最初は人の名前を憶えるのが大変で新しく会う人なんかは人の名前と顔が一致しなくなる、ましてや外国人になると尚更だ。イージーモードとは言えそこそこの時間をかけ一通りクリアした今となっても登場人物の名前は良く覚えていない。

結論としては死んだと思われた娘は生きていたというハッピーエンドだったのだが、個人的には戦争の現実や悲惨さ、より濃密な人間ドラマを描くため、娘は戦争で亡くなった設定にした方が良かったと思うのだが、この作品は対象年齢が全年齢だったり、国によっては10代前半以上と、若年層から遊べることを考えて作られている為に、リアルだったり残酷だったり、トラウマになるストーリー設定は難しいのだろう。

戦争のリアリティや人間の残酷さをぼやかすことが良いのか悪いのかについてはここでは議論はしないが、どん底からのハッピーエンドというのは安心は出来るが面白くない、つまり印象や思い出に残らない。

むしろこれは本作のシナリオライターが直面してきた葛藤かもしれないね。本当はリアルで残酷な戦場を描きたい、しかしゲーム業界や会社や市場の縛りがそれを許さない。折衷案を模索したなかで出来上がったのが陳腐なストーリーであり、見方を変えると規制に縛られた表現者の残酷さを表しているとも言えるわけで、その点に関しては表現者の置かれた現実を見事に表現したと言える。

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